AVの中心がレンタルビデオの独占体制から、セルビデオの勢力拡大によって、徐々にセル中心に移行しつつあった2003年あたりに、ときを同じくしてVHSからDVDへと媒体の変化が加速していきました。
パソコンやDVDプレイヤーの普及により、映像ソフトをDVDで見るのが普通になったことも関係していますが、AV鑑賞にはVHSよりもDVDの方がはるかに適していたということも、DVD化が速い速度で進行した理由のひとつだともいえるでしょう。
映画とは違い、AVは早送りしながら見る人が多いメディアですね。
早送りボタンを押しながら、自分の「ヌキどころ」を探し、とりあえず最後まで観てからもう一度ヌキどころまで巻き戻してマスターベーションするという経験は、AVを日常的に観ている人ならほとんどがしていると思います。
VHSの巻き戻し、早送りはコマ送り状態で非常にスピードが遅いのです。
せっかく気分が乗ってきても、あのスピードの遅さでゲンナリしてしまうことも少なくありませんでした。
その問題がDVD化によって一気に解消されたのです。
DVDにはチャプター機能があるので、ボタン一つで目的のチャプターまで移動することが出来ます。
DVDになることで、AVのオカズとしての実用性・利便性は格段に向上しました。
しかし、このDVD化の流れは、視聴者の使い勝手を変えただけではなく、作品にも大きな影響を及ぼしました。
ひとつは収録時間。
VHSの頃は60分から90分が普通でしたが、DVDに替わることで高画質・長時間の収録が可能になり、より購買欲をそそり、お得感を出すためにも収録時間が120分以上まで延びました。